※ 本記事は2017年4月の記事をリライトしました。
「AMPって、まだ必要なの?」
そう気になって検索してきた方、正解です。
結論から言うと、個人ブログや中小規模サイトなら、AMPはもう外して大丈夫です。
私自身、2017年に何の気なしにAMPを導入して、数年後に「やめた」経験があります。
あのときの判断は正しかったと、今でも思っています。
この記事では、私がAMPをやめた経緯と、2026年現在の「導入すべき人・しないほうがいい人」の判断基準をお伝えします。
AMPってそもそも何?——速さのための「制限付き特急」
AMP(Accelerated Mobile Pages)は、2016年ごろにGoogleが推進したモバイルページ高速化の仕組みです。
JavaScriptやCSSに厳しい制限をかけることで、ページを「軽くて速い」状態に保つ——それがAMPの基本的な考え方でした。
当時のGoogle検索には⚡マーク(稲妻アイコン)が表示され、AMPページであることが一目でわかる仕様になっていましたね。
速報ニュースやメディアサイトにとっては、かなり大きなアドバンテージでした。
ただし、その「速さ」はかなりの制約と引き換えに得るものでもあります。
デザインの自由度が低い、広告の設定が複雑になる、アクセス解析がページごとに分かれる……。
ブログ運営をしていると、じわじわとその制約が重くなってくるんですよね。

私がAMPを入れた経緯——「推奨プラグイン」の落とし穴
私がAMPを導入したのは、自分で積極的に選んだわけではありませんでした。
WordPressのテーマ「isotype」をインストールしたとき、推奨プラグインの一覧に「AMP」が含まれていて、深く考えずに有効化してしまったんです。
「推奨してるんだから、きっと必要なのよね」くらいの感覚で。
そのうちリファラ(訪問者がどこからきているかを確認できる機能)を確認していたとき、見慣れないURLが目に入りました。
調べてみると——そこには「秘亭のネタ」の記事が、まったく別の見た目で表示されていました。
AMPページに飛んでいたんですね。

速くて驚いた、でも広告が表示されない
AMPページを開いてみると、確かに速い。1秒くらいでパッと表示される。
それ自体はよかったんですが、気になることもすぐに見つかりました。

サイドバーが出ない。アフィリエイト広告が表示されない。
収益化しているブログにとって、これはかなり困りました。

AMP対応ページにGoogleアドセンスを表示するには、AMP専用のコードを別途設定する必要があります。
通常の広告タグはそのままでは機能しないので、追加の対応が必要でした。

決定打は「表示エラー」——そして速攻削除へ
その後、ある記事を検索していたときのこと。
「秘亭のネタ」の記事がヒットしたのでクリックすると……画面が崩れている。
非公開にもなっていないし、記事は存在している。なのに、AMPページに飛んでしまってエラーが出ていたんです。


確かにアクセスが少し上がっていた時期でもあったのですが——

読者さんが記事にたどり着けないのでは意味がない。
というわけで、AMPプラグインは速攻削除。それが私の結論でした。
2026年現在、AMPはどう変わった?
あれから数年が経ち、Googleのスタンスも大きく変わっています。
2021年以降、GoogleはトップニュースカルーセルへのAMP必須条件を撤廃しました。つまり、AMP対応していなくても、通常のHTMLページでもニュース枠に表示される可能性が生まれたわけです。
代わりにGoogleが重視しているのがCore Web Vitals(コアウェブバイタル)——ページの読み込み速度、安定性、操作への反応速度を測る指標です。
「AMPかどうか」ではなく、「実際にユーザーが快適に使えるページかどうか」を見るようになったということ。
方向性が変わったんですね。
ちなみに、2024年3月にはCore Web VitalsのひとつであるFID(First Input Delay)がINP(Interaction to Next Paint)という新しい指標に正式に置き換わっています。
指標そのものも進化を続けているので、AMPに頼るより自サイトのパフォーマンスを地道に改善するほうが、長期的に見て筋がいい選択だと感じています。
💡 WordPressのテーマ選びも速度に大きく影響します。
私がSWELLに乗り換えたのも、表示速度と使いやすさのバランスを求めてのこと。テーマ選びで悩んでいる方はこちらも参考にどうぞ。
→ テーマのエラーで心が折れかけた私がSWELLに乗り換えて感じた安心感
AMPを外すと速度は落ちる?——代わりにできること
「AMPを外したらページが遅くなるんじゃ?」と心配される方も多いと思います。
私も外すときはドキドキしました。でも結果は——ほぼ変わりませんでした。
むしろ、デザインや広告配置の自由度が上がり、滞在時間が少し伸びた感覚さえあります。
AMPに頼らなくても、速度を改善する方法はあります。代表的なものをご紹介します。
- 画像をWebP形式に変換する——ファイルサイズが大幅に小さくなります
- Lazy Load(遅延読み込み)を設定する——画面外の画像は後から読み込む方式
- キャッシュ系プラグインを導入する——SWELL環境ならSWELL Cacheが使いやすいです
- SSL(HTTPS)の設定を正しく行う——混在コンテンツのエラーは速度にも影響します
SSL化については、さくらサーバーで苦労した経験があります。設定できてもなぜか鍵マークが出ない……というあの問題、解決策をまとめていますのでぜひ。
→ さくらサーバーでSSL化したのに鍵マークが出ない…混在コンテンツの直し方まで
結局、AMPは今から導入すべき?やめていい?
現時点での私の答えはシンプルです。
導入を検討してもいいケース
大規模なニュースメディアや速報系サイトで、記事を大量に更新しているような場合。
Google DiscoverやTopStoriesへの露出を重視していて、かつ技術的な管理リソースがあるなら、選択肢としては残ります。
外してOKなケース(大多数のブログ・サイト)
個人ブログ、アフィリエイトサイト、中小規模の企業サイト——これらはAMPを外しても検索評価に影響はほぼありません。
むしろ、デザインの自由度や広告設定のしやすさを取り戻したほうが、長い目で見てブログ運営がラクになります。
Core Web Vitalsの基準を通常ページで満たすことに集中するほうが、今の時代に合ったアプローチです。
まとめ:AMPは「必須」から「選択肢のひとつ」へ
私がAMPをやめたのは、エラーと制約に限界を感じたから。
あのとき「速攻削除」という決断をして、本当によかったと思っています。
2025年現在、AMPはもはや「入れないと損」という技術ではありません。
Googleの評価基準はCore Web Vitalsに移り、通常のHTMLページでも十分に戦えるようになっています。
もしまだAMPプラグインが入ったままなら、一度「本当に必要か?」と自分に問いかけてみてください。
きっとその答えは——「外しても大丈夫」のはずです。


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