
CanvaでAI画像生成を試していたら、犬が出てきました。ロゴを作ろうとしていたのに。
まあ…今はこんな事もあります。
AI画像生成の進化が、早い。半年前と今では、できることが違います。3ヶ月前と今でも、違う。来月はまた違うかもしれません。
この速度で変わっていくとき、クリエイターの仕事はどうなるのか。奪われるのか、変わるのか、それとも——という話を、CanvaとChatGPTを実際に使いながら考えてみました。
わたしは「AI画像生成を支える人間になりたい」と思っています。奪われる側ではなく。


Canvaのマジック生成は、3ヶ月で変わる
Canvaには「マジック生成」というAI画像生成機能があります。テキストを入力すると、それに合わせた画像をAIが作ってくれます。絵が描けなくていい。センスも、とくに要らない。
すごい機能だと思います。
ただ、半年前に試したときと、今とでは、出てくる画像の質が違います。3ヶ月前と比べても、違う。この「違う」の速度が、異常に早い。



去年「AIの絵ってなんか変だよね」と言っていた人が、今年同じことを言っていたら、それはもう時代遅れかもしれません。
水彩画スタイルで夕焼けと灯台を生成してみました。









正直、びっくりしました。これが「テキストを入力しただけ」の結果です。
そしてこれが、今後さらに精度が上がっていく。実際、Canvaのマジック生成は2025年11月にAIモデルが刷新され、構図や配色のルールまで理解した高品質な画像が生成できるようになりました。3ヶ月後にはまた、さらに変わっている可能性があります。
「AIに仕事を奪われる」より先に考えること
「AIがクリエイターの仕事を奪う」という話をよく聞きます。
間違ってはいないと思います。一部の仕事は、確実に変わります。なくなるものもあるでしょう。
ただ、奪われることより先に考えたいことがあります。AIが「何を出すか」を決めているのは、今のところ人間だということです。
たとえば、動物病院のロゴを作ってほしいとマジック生成に頼んでみました。指示は「温かみのある感じで」。





犬が出てきました(笑)
AIは、指示された通りに動きます。「温かみのある動物病院のロゴ」という指示に対して、犬を出すことが正解だと判断した。
それはそれで、ある意味正直です。
でも、「これじゃない」と判断したのは人間です。
例は犬ですがこの「これじゃない」という感覚が、今もっとも重要なスキルのひとつだとわたしは思っています。
AIに「これじゃない」と言える人間でいること
AI画像生成を使うとき、大きく2つの壁があります。
ひとつは「何を指示するか」。もうひとつは「出てきたものをどう判断するか」。
前者はChatGPTが助けてくれます。「こういう画像を作りたい。Canvaへの指示文を作って」と頼むと、それなりの文章を出してくれる。AIにAIのことを聞くという、少し不思議な構図ですが、動きます。






後者——「出てきたものをどう判断するか」は、今のところAIにはできません。これが良いのか、これで伝わるのか、これを見た人はどう感じるか。そこに人間の感覚が要ります。



妖精を描いてほしいと頼んだら、妖精っぽい何かが出てきました。






妖精かどうかを判断するのは、わたしです。
「これじゃない」と言える人間。「もう少しこっちに寄せて」と指示を調整できる人間。「これでいい」と判断できる人間。
この役割は、AIが進化しても、しばらくは人間が担うことになると思います。
マジック生成とドリームラボ——2つのAI画像機能を使い分ける
現在のCanvaには、AI画像生成の機能が大きく2つあります。
ひとつは「マジック生成」。デザイン編集画面から手軽に呼び出せる、いわば「すぐに使える」タイプです。テキストを入力してスタイルを選ぶだけで、数秒で画像が生成されます。
もうひとつが「ドリームラボ(Dream Lab)」。こちらはCanvaのホーム画面からアクセスする上位機能で、テキスト入力に加えて、手持ちの写真をアップロードしてそのスタイルで再生成することもできます。
Leonardo.AIの技術を使っているので、より精細で高品質な画像が得られます。



「とりあえず試したい」ならマジック生成、「もう少し本格的に作り込みたい」ならドリームラボ、という使い分けがしやすいです。
利用できる回数はプランによって異なります。マジック生成は無料版で生涯50回まで、Pro版で月500回まで。ドリームラボは無料版でも月20回まで使えます。まず試すだけなら、無料版で十分スタートできます。
AI画像生成を支える人間になるために、今できること
「AI画像生成を支える人間になりたい」というのは、大げさな話ではありません。今すぐできることがあります。
触ること、です。
どういう指示をすれば、どういう画像が出るか。何が得意で、何が苦手か。これはやってみないとわかりません。
たとえば
絵画・水彩・イラスト系は得意。完成度が高い。
テキストを画像の中に正確に入れるのは苦手。文字を指定しても、それっぽい文字が出るだけ。
「ゴッホっぽく」「ポップアートっぽく」など、有名なスタイルを名指しすると方向性が伝わる。
「温かみのある動物病院のロゴ」と言うと、犬が出てくる。
こういう「AIの癖」を知っているかどうか。これが、使える人と使えない人の差になっていきます。



「AIは万能ではない」と知っているだけで、使い方が変わります。期待値の調整ができる。これが意外と大事です。
マジック生成は、無料版から触れます。プロンプトの作り方がわからなければ、ChatGPTに「こういう画像を作りたい。Canva用の指示文を作って」と頼めばいい。
AIが苦手なことを、別のAIが補う。この組み合わせが、今のところいちばん現実的な使い方だと思っています。


デザイン初心者ほど、今が動き時
「デザインができない」という人にとって、AI画像生成は入口が広がったツールです。絵が描けなくていい。センスが特別なくても、テンプレートとAIを組み合わせれば、それなりのものが作れます。
Canva Proは、その環境を整えてくれます。月額プランは1,180円。年間プランを選べば月換算約691円(年額8,300円)になります。「背景除去」「ブランドキット」など、Pro版でしか使えない機能が、デザインの仕上がりをひとつ上げてくれます。
マジック生成も月500回まで使えるようになるので、本格的に活用したい人には恩恵が大きいです。料金は変わる場合があるので、最新情報はCanva公式サイトでご確認ください。
気に入らなければいつでも解約できます。まずはお試しを。
おわりに——また試してみます
AI画像生成は、半年で変わります。3ヶ月でも変わります。この記事を書いた時点と、読まれている時点で、すでに状況が違う可能性があります。
それでも、「触れておくこと」の価値は変わりません。むしろ、変化が早いからこそ、早く触れておいたほうがいい。
わたしはAI画像生成を使える人間になりたいと思っています。絵を描く人でも、AIそのものを作る人でもなく——「これじゃない」と言ったり、「これでいい」と判断したり、プロンプトを調整したりしながら、ちゃんと使いこなせる人間に。
その練習が、今できます。犬が出てきても、めげずに続けることです。
著者:秘亭(himetei)|ウェブライター・ブロガー。兵庫県在住。himetei.jp にてPC・AI・ライフスタイルを中心に発信中。


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