譜読みが楽しくなる3つのコツ|ピアノ再開組が続けられた理由

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※ 本記事は2018年5月の記事をリライトしました。

ピアノを40代で再開して、かれこれ数年が経ちます。今もレッスンを続けています。

昔は、譜読みって、正直しんどい…と思っていた。でも今はそう思わなくなりました。いや、むしろ譜読みこそが一番楽しい時間だと気づいてしまったのです。

この記事では、ピアノ再開組の私が、数人の先生方に教わってきた中で「これは効く」と感じた練習方法をご紹介します。自分の試行錯誤から見えてきたレッスン法です。

楽譜が広げられたピアノの鍵盤
目次

譜読みって、何をする作業なの?

そもそも「譜読み」とは、楽譜に書かれた音符を指に覚えさせる作業です。

頭で考えなくても勝手に指が動くようになる状態が理想。ただしそこに至るまでが長い。長くて、地味で、でもそこが一番大事なんですよね。

「間違えちゃいけない」という緊張感だけで練習していると、ピアノがどんどん苦しくなります。楽しくなかったら続かないし、続かなかったら上達もしない。

ここでご紹介する方法は、私が実際に取り組んできた練習スタイルです。複数の先生に習いながら「これが自分に合う」と感じたものを選んでいます。

楽しく譜読みするための3つの工夫

① まずは「聴く」ところから始める

新しい曲をもらったら、最初にYouTubeやCDでその曲を聴きます。「それって耳コピになっちゃわない?」という意見もありますが、大人のレッスンだから細かい制約は排除。イメージを持って譜面を追う方が、よほど頭に入ります。

YouTubeの再生速度設定画面のスクリーンショット(設定当時のバージョン)

YouTubeの歯車マーク(設定)から再生速度を遅くして、楽譜と合わせながら聴くのがおすすめ。0.75倍や0.5倍にすると、音の流れがゆっくり確認できます。

② メトロノームは「遅すぎる」くらいが正解

メトロノームをかけて、1音も間違わない速さで弾く。

最初はじれったくてイライラします。でも、やり続けると不思議と快感に変わってくるんです。脳が「これ、できてる」と感知し始める感覚です。

拍子を取るときは、大きな円を描くようにイメージして、拍を短く刻まないのがコツ。先生に何度も言われた言葉です。

メトロノームの拍の取り方を示した図解

私がずっと愛用してきたのはBOSSのDr. Beat。30年使い続けましたが、ある日サイレンみたいな音を出して壊れました(笑)。

himetei

でもね…ちょっとお高いわ。

そこで新しくお迎えしたのがSEIKOのクオーツメトロノーム。音の質が好みで、今は良い相棒になっています。

③ スタッカート練習法が、意外と最強

これが一番おすすめしたい方法です。順番はこうです。

  1. すべてスタッカートで弾く
  2. スキップで弾く(長い音符を短く)
  3. 反対スキップで弾く(短い音符を長く)
  4. 最後にもう一度スタッカートで弾く

※ 以下の画像はバッハ・インベンション14番の1小節を例に取ったものです。

息子がコンクール前に取り入れていたのも、この練習法でした。通常の譜面に音符の長さを変えて弾く練習(赤が追加したもの)

バッハ・インベンション14番のスタッカート練習譜例
スキップ奏法の譜例(長い音符を短く弾く)
反対スキップ奏法の譜例(短い音符を長く弾く)

反対スキップのあとは指がもつれてくるので、最後のスタッカートで「指を整える」イメージです。

なぜスタッカート練習が効くのか?

全ての音符をスタッカートで弾くということは、一音一音を正確に把握しながら楽譜を追うことになります。「なんとなく弾いてしまう」という曖昧さがなくなる。そのせいか、スタッカートで完璧に弾けたパッセージは、ミスタッチが激減するんです。

脳に負荷をかけた後、普通に弾いて解放してやると、「あれ、さっきより弾けてる?」という瞬間が来ます。これはけっこう気持ちいい。

注意点を示すイラスト:スキップ練習は練習の一手段にすぎない

ひとつ注意点として。スキップや反対スキップは「練習のパターンのひとつ」です。うまくできなくても「変!」と思わないで。小さなお子さんの場合は、指の関節がまだ安定していないこともあるので、無理に速いパッセージで応用しなくていいです。

「とりあえず最後まで弾く」は逆効果

大人のピアノあるある、ぶっちゃけます。

先生に「頑張ってきたね〜」って褒めてもらいたい。だから「とりあえず最後まで弾いておこう」ってなる。

でもこれ、ほぼ無意味です。むしろ「間違った運指を体に刷り込む」という逆効果になることも。短い小節を何十回も繰り返す方が、よほど身につきます。

わかってる。わかってるんだけど、毎回やっちゃうんですよね…。

それと、週末に4〜5時間練習しても、5日さぼると恐ろしいほど指が忘れます。1週間空くともう…壊滅的。だから少しずつ、毎日触れることの方が大事なんだと痛感しています。

ショパン即興曲第1番と格闘した話

ショパン即興曲第1番の楽譜2ページ目

課題として渡されたとき、正直「これ、弾ける気がしない」でした。何回弾いても次の音が頭に出てこない。目線の置き方もわからない。

四苦八苦すること数週間。それが突然、舞い降りてくる瞬間がありました。今まで指が覚えてくれなかったのに、急にスムーズに音を拾えるようになっていたんです。

そして数年経った今でも、指が覚えていてくれる。ショパンの音楽の構造に、手が引っ張られていくような感覚。作曲家の仕掛けが見えたとき、ピアノって面白いなと心から思います。

ショパン即興曲第1番の弾き方のポイントはこちらの記事でもまとめています。

👉 憧れの曲を自分のものに|ショパン「即興曲第1番」演奏の悩みを解決

まとめ:譜読みは「苦行」じゃなくて「発見の時間」

ここまでご紹介した方法をまとめると、こういうことです。

  • まず耳で曲のイメージをつかむ
  • メトロノームは「遅すぎる」くらいでいい
  • スタッカート練習で、指に正確さを染み込ませる
  • 「とりあえず最後まで」は百害あって一利なし
  • 少しずつでも毎日触れることが最強の練習

オリンピック金メダリストの内村航平さんが言っていた言葉、「面白くない中に、面白さを見つけられないと可能性は広がらない」。これは私の座右の銘です。

地道な積み重ねが「弾けた!」という喜びにつながる。こんなにピアノが楽しいと思えるなら、もっと早く再開しておけばよかったと、今も思っています。

ピアノを自撮りして練習を振り返る方法も効果的です。こちらの記事もあわせてどうぞ。

👉 ピアノ上達は自撮りで加速!スマートフォンホルダーの使い方

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