※ 本記事は2018年11月の記事をリライトしました。
兵庫県西脇市・黒田庄町で毎秋開かれる「黒田の里 官兵衛まつり」。甲冑武者がホラ貝を合図に紅葉の荘厳寺へ向かう光景は、まるで戦国時代にタイムスリップしたかのような迫力があります。地元住民が手作りで支えるこのお祭り、撮影隊に参加して感じたことをレポートします
黒田官兵衛と黒田庄町のつながり
「官兵衛まつり」は、2014年(平成26年)に放送されたNHK大河ドラマ「軍師官兵衛」がきっかけで大きく注目を集めたお祭りです。主人公・黒田官兵衛の生誕地、そして黒田氏発祥の地と伝わる黒田庄町黒田で毎年開催されています。
地名からして「黒田」。偶然にしては出来すぎていますよね。歴史の痕跡がそのまま地名になって残っているのが、この町の面白いところだと思います。

ホラ貝の音とともに始まる甲冑武者行列
お祭りのハイライトといえば、なんといっても甲冑武者行列です。よろいかぶとに身を包んだ武者たちがホラ貝の合図とともに出発し、紅葉で彩られた参道を荘厳寺へと向かっていきます。
金属と漆の鎧がきらりと光り、足音が揃うたびにどこか背筋が伸びるような感覚。これが住民有志の皆さんというのだから、驚きです。


住民有志の武士姿、本当に凛々しいですよね。普段どんなお仕事をされている方たちなのだろう…と想像してしまいます。

300年前も、こんな情景が広がっていたのでしょうか。秋の風が吹くたびに、ふとそんなことを考えてしまいます。

少年武者の装束もかわいくて、思わず顔がほころびます。子どもたちが真剣な表情で歩く姿に、お祭りの「受け継ぎ」を感じました。

同じ黒田庄でも、秋のお祭りはもう一つあります。神輿の迫力と太鼓の響きが忘れられない、瀧尾神社の秋祭り。こちらも地域の人々が心を一つにする特別な一日です。
▶ 黒田庄・瀧尾神社の秋祭り ― 杜にこだまする太鼓と心に残る笑顔
官兵衛まつりのイベント見どころ

このお祭りの最大の見どころ、私が思うに秋の風景との融合です。紅葉した荘厳寺を背景に、鮮やかな武者装束が映える光景はなかなか他では見られません。
普段見慣れた景色でも、季節や気持ちのあり方で見え方が変わる——そんな経験、ありませんか?ここの秋はとくにそれを感じさせてくれます。


手招きしているおばさまがいるな、と思って近づいたらご近所のおばあちゃん。赤い服がよくお似合いで、思わず笑顔になってしまいました。こういう出会いが地元のお祭りの醍醐味ですよね。

黒田庄の名産品(?)「黒っ子マザーズ」のお寿司も登場。評判が評判を呼んで、たくさん売れていたそうです。たしかに気になる!

荘厳寺前のステージパフォーマンス
荘厳寺の前には特設ステージが設けられ、地元のミニオーケストラや日本舞踊、よさこい、歌などが次々と披露されました。紅葉をバックにした舞台は、それだけで絵になります。

あでやかな紅葉に映える淡い着物姿のふたり。しなやかな動きに思わず見とれてしまいました。
よさこい演舞に会場が沸く
西区から参加のよさこいチームは、踊りの迫力と旗の舞いが圧巻。観客の笑顔がどんどん広がっていきました。

色づいた紅葉がステージの背景を飾り、演者と自然が一体になったような瞬間。秋のお祭りでしか味わえない光景です。

小さなお子さんも手拍子しながら楽しそう。ああいう顔を見ると、こっちまで嬉しくなります。

町おこしを支える人たちへ
地元のイベントって、普段ではまず会えない方と出会える場所でもあります。企画から準備、当日の運営、そして片付けまで——すべて地域の方々のボランティアで成り立っています。
お世話になった皆さま、本当にありがとうございました。 m(__)m
秋の黒田庄、カメラを持って出かけてみませんか
冷たい空気と紅葉が重なる11月の黒田庄は、写真を撮るにも最高の季節です。官兵衛まつりに合わせて足を運べば、武者行列・ステージ・紅葉・地元グルメと、一日でたっぷり楽しめます。
「そうだ、カメラ持って出かけよう」——秋の山を見るといつもそんな気持ちになります。お祭りのある日は、その気持ちがさらに高まります。
兵庫・多可町の山奥には、春になると一面に広がるミツマタの群生地もあります。黒田庄から足を延ばせる距離なので、季節を変えてもう一度訪れてみるのもおすすめです。

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