白菜と豚バラ肉の組み合わせは、冬の食卓に何度登場しても「また食べたい」と思える不思議な力があります。
今回は、予約の取れない名店「賛否両論」の笠原将弘シェフのレシピをベースに、我が家流にアレンジした味噌ミルフィーユ鍋をご紹介します。しかも、ミルフィーユ状に美しく重ねなくていい。「だいたいこんな感じかなあ」で、ちゃんと美味しく仕上がります。

我が家のダントツ登板回数1位の鍋、それがこれです。
笠原将弘シェフ流・白菜と豚の味噌ミルフィーユ鍋とは
笠原シェフのオリジナルは、白菜の葉と豚バラ肉を交互に重ねてミルフィーユ状にし、白味噌ベースのタレで煮込む鍋。味噌のコクと白菜の甘み、豚の旨味がじっくり溶け合って、「これ、外で食べる鍋より好きかも」と思うくらいの完成度です。仕上げのラー油が、ぐっと味を締めてくれる。
ただ、毎回きれいにミルフィーユ状に重ねるのは、正直なかなかの手間。そこで我が家では、「雰囲気ミルフィーユ」でいくことにしました。ざくっと切った白菜に豚バラを広げてのせるだけ。それでも美味しいのが、このレシピの懐の深さだと思います。
材料(3〜4人分)
- 白菜 1個
- 豚バラ肉 350〜500g
- しらたき(または春雨) 適量
- 味噌 大さじ3
- きび砂糖 大さじ1〜2
- 酒 200ml
- お出汁 あれば尚よし
- ごま油 仕上げに少し
しらたきと春雨、どちらでもOKです。笠原シェフのYouTubeでも「春雨がいい仕事するんだよね、しらたきでもいいよね」とおっしゃっていて。実際、どちらかを入れると入れないとでは、食べたときの満足度がかなり変わります。
作り方
① 白菜を切る
白菜の芯を切り落とし、ざくっと大きめに切ります。葉の部分は手でちぎってもOK。繊細に仕上げる必要はありません。


② 豚バラ肉と調味料をのせる
食べやすい大きさに切った豚バラ肉を白菜の上に広げ、砂糖と味噌を加えます。ここで全部きれいに混ぜなくて大丈夫。あとで全体に馴染みます。

③ お酒を加える
酒を200ml、鍋全体に回し入れます。これが白菜から水分を引き出す手助けをしてくれる。日本酒であれば料理酒でも大丈夫。

④ 残りの白菜を重ねる
残りの白菜を上からふんわりのせます。鍋蓋がちょっと閉まりきらないくらいの量でOK。煮えると驚くくらいかさが減るので、多いと思うくらいで入れてしまって大丈夫です。

⑤ 冷蔵庫の残り野菜も入れてしまう
この日は冷蔵庫にえのきがあったので、迷わず投入。人参、しいたけ、ごぼう…なんでも味に深みが出るので、あるものをどんどん入れてください。「冷蔵庫の整理もできて一石二鳥」と思うと、鍋の日がちょっと楽しくなります。

⑥ 弱火でじっくり蒸し煮にする
蓋をして、弱火にかけます。これがポイント。焦らずに白菜からじっくり水分を出させてください。強火にしてしまうと焦げるし、白菜の旨味が飛んでしまう。弱火でゆっくり、が正解です。

⑦ 味噌を全体に溶かして仕上げる
白菜から水分がたっぷり出てきたら、上下をひっくり返して味噌を全体に溶かします。汁気が充分になったら中火に上げ、好みの柔らかさになるまで煮れば完成。仕上げにごま油をひとまわしするだけで、ぐっと香り立ちが変わります。


緑の野菜(小松菜やほうれん草)があれば、最後に加えると彩りがよくなります。

笠原将弘シェフについて
笠原将弘(かさはら まさひろ)氏は、東京・恵比寿の日本料理店「賛否両論」のオーナーシェフ。「腕・舌・遊び心」をモットーに、独創的な和食で「予約の取れない名店」として知られています。
テレビや料理本での活躍はもちろん、YouTubeチャンネル「【賛否両論】笠原将弘の料理のほそ道」では、家庭でも再現できる本格レシピを惜しみなく公開中。見ているとすぐ「作ってみたい」という気持ちになるのが、笠原シェフの動画の魔力です。
同じ笠原シェフのレシピで、帰宅後10分で作れる一品もご紹介しています。
→ 帰宅10分で完成。笠原シェフのレタスオイスターソース炒めが初夏の食卓を救う
翌日がもっと美味しい。保存と食べ方のコツ
多めに作っておくのがおすすめ。翌日は味がしっかり馴染んで、初日よりも旨味が増しています。夜に食べてそのまま鍋ごと冷蔵庫に入れておけば、翌日の昼食にも使えます。
ラー油を少し足してお酒のおつまみに、そのままご飯のおかずに。味噌の量はご家庭によって塩気が変わるので、少なめから始めて、足りなければ後から足す方法が失敗知らずです。砂糖も同様で、甘みが強すぎると感じたら次回から調整を。
白菜料理つながりで、もう一品。栗原はるみさんのクリームシチューを使った白菜クリーム煮も、冬のレパートリーに加えておくと重宝します。
→ 栗原はるみさんのにんじんしりしりレシピ:簡単で美味しい常備菜
まとめ:手抜きしていいから、また作りたくなる鍋
白菜1個と豚バラ肉。それだけで、こんなにも満足感のある鍋ができる。笠原シェフのレシピに出会ってから、白菜を買う頻度が上がりました。
「今日は鍋にしようか」と思ったとき、このレシピが頭に浮かぶようになれば嬉しいです。丁寧にしなくていい。完璧じゃなくていい。それでも美味しいのが、この鍋の一番の魅力だと思っています。


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