※ 初出:2019年5月の記事をリライト。
パソコンの中に何年分もの写真フォルダが積み重なっていて、必要な画像だけをどうにか取り出したい——そんな場面、意外とよくありますよね。
私も先日、10年分・300個近いフォルダの中からJPEG画像だけを抜き出してほしいと頼まれ、正直「これは骨が折れるぞ」と身構えました。
1つのフォルダの中にさらに10個以上のサブフォルダが入っている、という構造だったので、開いては戻り、開いては戻りを繰り返すだけで日が暮れそうな予感。1枚ずつ手作業で拾っていくのは、さすがに現実的ではありませんでした。
ところが、Windowsの検索ボックスにあるひと工夫を入れるだけで、この作業がほんの数秒で終わってしまったんです。以前つぶやいたときに教えてもらった「魔法の言葉」なのですが、自分でもすっかり忘れそうだったので、備忘録として残しておきます。
こんな状況で困っていませんか?
まずは自分の状況と近いかどうか、確認してみてください。
- 写真や画像だけをたくさんのフォルダから一括で集めたい
- フォルダの階層が深く、1つずつ開いて探すのが現実的ではない
- JPEG以外のファイル(Word・PDF・動画など)が混在していて、画像だけを分けたい
- スマホの写真とパソコンの写真が混ざって、拡張子がバラバラになっている
1つでも当てはまるなら、この先の方法がそのまま使えるはずです。Windows 10でもWindows 11でも、やり方はほぼ変わりません。

なぜ検索ボックスで画像だけ抜き出せるのか
種明かしをすると、使っているのは「ワイルドカード」という検索の仕組みです。「*(アスタリスク)」は「なんでもいいから当てはまる文字列」という意味を持つ記号で、Windowsのファイル名やパスの中では特別な役割を与えられています。
だから「*.jpg」と入力すると、「拡張子がjpgであれば、ファイル名の部分はなんでも構わない」という指示になる。これが、大量のファイルの中から特定の種類だけを一気に絞り込める理由なんですよね。
ちなみにこの*や?という記号は、ファイル名そのものには使えない予約文字でもあります。理由についてはこちらの記事で詳しく触れているので、気になる方は合わせてどうぞ。
👉 ファイル名に使えない文字の理由と「使ってないのにエラー」を解決する方法
そしてもう1つ大事なポイントが「検索する場所」です。複数のフォルダをまたいで探したいなら、それらすべてを内包している一段上のフォルダ(ドライブ直下ならドライブそのもの)を検索対象に指定する必要があります。フォルダを1つずつ開いて検索してしまうと、その中しか探してくれないので気をつけてください。
やり方はとてもシンプル
手順そのものは驚くほど単純です。
- 探したい画像がすべて含まれている、一番上の階層のフォルダを開く
- 右上の検索ボックスをクリックする
- 「*.jpg」(アスタリスク・ドット・拡張子)と入力してEnter
たったこれだけで、サブフォルダの奥深くに埋もれていた画像まで、まとめて一覧に表示されます。Windowsの検索は既定でサブフォルダの中まで対象にしてくれるので、深い階層を意識する必要もありません。

拡張子をjpg以外に変えれば、当然ほかの形式にも応用できます。PNG画像なら「*.png」、Word文書なら「*.docx」、PDFなら「*.pdf」という具合ですね。
「複数の拡張子をまとめて探したい」というときは、検索ボックスの右側に出てくる「検索オプション」から絞り込む方法もあります。
Windows 11の場合、検索ボックスに直接「kind:=picture」と入れると、jpg・png・heicなど画像形式全般をまとめて拾ってくれるので、写真の形式がバラバラなときには便利です。
「ext:jpg」のように拡張子指定演算子を使う方法も用意されています。状況に応じて使い分けてみてください。
結果として、狙いどおり画像だけがずらりと抽出できました。あとは表示された画像を全選択してコピー、好きな場所に貼り付ければ作業は完了です。

これでもうまくいかないときは
まれに、検索してもファイルが出てこない、という声も聞きます。そんなときは、次の点を順番に確認してみてください。
- 検索している場所が、目的のファイルより下の階層になっていないか(一段上まで戻って検索し直す)
- 「インデックスのオプション」で、対象フォルダが検索インデックスに含まれているか(コントロールパネルから確認できます)
- iPhoneの写真をそのまま移してきた場合、拡張子が「heic」になっていて「jpg」では引っかからないケースがある
特に3つ目は見落としがちなポイントです。iPhoneの標準設定のまま写真をパソコンに移すと、拡張子がheicのまま保存されていることが多く、「*.jpg」では検索にヒットしません。
この場合は「*.heic」も合わせて検索するか、あらかじめ保存形式をJPEGに変更しておくと、以降の管理がぐっと楽になります。設定の変え方は以前の記事にまとめているので、よければ参考にしてください。
👉 保存形式をheicからjpgにするための設定/iPhone
それでも解決しない場合は、PowerShellから「Get-ChildItem -Path “対象フォルダ” -Include *.jpg -Recurse」というコマンドを実行する方法もあります。
GUIの検索より確実に、サブフォルダを再帰的にたどってくれるので、数百・数千規模のファイルを扱うときの最終手段として覚えておくと安心です。
まとめ
作業を効率化する方法があると分かっていても、知らなければ結局は手作業に頼るしかありません。「*.jpg」というたった6文字を検索ボックスに打ち込むだけで、300個近いフォルダに埋もれていた画像が一瞬で集まったときは、正直ちょっと感動しました。
困ったときにつぶやくと誰かがヒントをくれる、という環境には今も助けられています。同じように大量のファイルを前に途方に暮れている方の、時短につながればうれしいです。
※本記事のスクリーンショットは撮影当時のWindows環境のものです。基本的な操作方法はWindows 10・11とも共通ですが、画面デザインは一部異なる場合があります。
この記事を書いた人:秘亭(himetei)
Webライター歴15年。編集・広告デザイン・Web執筆の経験を活かし、パソコンやガジェットのトラブル解決を発信しています。


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