※ 本記事は2023年10月の記事をリライトしました。
家ではデスクトップに32インチと27インチモニターを2台繋いで使っています。画面が広いと本当に作業が捗る。でも外出先でノートパソコン1台になった途端、その快適さが一気に消えるんです。
分割すれば1画面が小さくなるし、ウィンドウを切り替えるたびに「さっきのページ、どこ行った?」ってなる。このじわじわくるストレス、分かる方も多いのではないでしょうか。
そこで試したのが spacedesk(スペースデスク)。手持ちのiPadをWindows 11パソコンのセカンドモニターとして使えるようにする、無料のアプリです。設定もそれほど難しくなく、今日から使い始められます。
この記事では、インストールから接続、うまくいかないときの対処法まで、スクリーンショットつきでお伝えします(※スクショはWindows 11・2023年当時のバージョンを使用しています)。

spacedeskとは?iPadがセカンドモニターになる無料アプリ
spacedeskは、Windows PCとiPad(またはAndroidタブレット)をWi-Fiで繋ぎ、タブレットをサブモニターとして使えるようにするソフトウェアです。開発元はドイツのdatronicsoft Technology GmbH。
PC側に「サーバーアプリ」、タブレット側に「クライアントアプリ」をそれぞれインストールするだけ。特別なケーブルや機器は不要で、同じWi-Fiに繋がっていれば動きます。
Macの「Sidecar」とどう違う?
「iPadをサブモニターにする方法」を調べると、AppleのSidecarという機能が出てくることがあります。ただ、SidecarはMac専用。Windows PCでは使えません。Windows 11ユーザーがiPadをサブモニター化するなら、spacedeskが現実的な選択肢のひとつです。
有線接続できる?遅延は気になる?
spacedeskはWi-Fi接続が前提です。USB有線接続は公式には対応していません。遅延については、安定したWi-Fi環境であれば、テキスト作業や資料確認程度なら気にならないレベル。ただし電波の状況によっては稀にカクつくことも。
動画編集や高負荷な作業をサブ側でするには向きませんが、外出先のサブモニターとしては十分な印象です。
【必要なもの】
- Windows 11(またはWindows 10)のパソコン
- iPad(またはAndroidタブレット・別のPC)
- 同一のWi-Fiネットワーク環境
iPadは最新モデルでなくても動作します。型落ちモデルで十分です。
Windows 11へのインストール手順(PC側)
spacedeskの公式サイトからWindows用サーバーアプリをダウンロードします。


ダウンロードページには「Windows 10」と表示されていますが、64ビット版を選べばWindows 11でも問題なく動きます。
ダウンロードしたファイルをクリックしてインストール開始。途中、いくつか確認画面が出てきます。


映像を送信するためのサーバーアプリをインストールしていきます。
【インストール手順】
- ライセンス同意画面でチェックを入れ「Next」
- インストール先フォルダはデフォルトのままでOK → 「Next」
- Windowsファイアウォールの許可設定(「Add an exception…」にチェック) → 「Next」
- インストール実行 → 「Finish」で完了















PC側のアプリは「サーバー」という名称ですが、ディスプレイドライバーに近い動きをします。インストール後はサービスとして自動起動するので、次回以降は何も操作しなくて大丈夫です。
iPad側にspacedeskアプリをインストール
iPad側はApp Storeで「spacedesk」を検索してインストールするだけ。Androidタブレットの場合はGoogle Playから。どちらも無料です。
iPad以外でも、Androidタブレット・スマートフォン・Windowsタブレット・別のPCなど幅広いデバイスで使えます。手元にあるものを試してみてください。
最新モデルじゃなくても大丈夫!型落ちモデルで十分に使えますよ。
接続手順:iPad側からPCを見つけてタップするだけ
PCとiPadを同じWi-Fiに接続した状態で、iPad側のspacedeskアプリを起動します。するとアプリが自動でPCを探してくれます。
【接続の流れ】
- PC側:spacedeskが起動していることを確認(タスクトレイにアイコンがあればOK)
- iPad側:spacedeskアプリを起動 → 自動でPCのIPアドレスが表示される → タップして接続
【パソコン側の確認画面】
ユーザーとシステム、ソフトウェア、デバイスなどとの接続状況をここで確認できます。


【iPad側の接続画面】
赤枠部分にWindowsのIPアドレスが表示されています。



このIPアドレスをタップするのがポイントです!
ここをタップしないと、PCとiPadが連携しません。私も最初ここで戸惑って少し時間をロスしました…。表示されたらすぐタップしてください。


IPアドレスの部分をタップしないと連携が始まりません。自動表示されたらすぐタップ!



これに気がつかずモタモタしちゃいました…。
「複製」から「拡張」に切り替える
初回接続時はiPad側にPCと同じ画面が映る「複製」モードになっています。セカンドモニターとして使うには「拡張」への切り替えが必要です。


【拡張ディスプレイへの切り替え手順】
- PCのデスクトップ上の空きスペースで右クリック
- 「ディスプレイ設定」を選択
- ディスプレイ一覧右横のプルダウンから「表示画面を拡張する」を選択
- 「適用」をクリックして完了






「識別」ボタンを押すと各ディスプレイに番号が表示されます。左右の並びを変えたいときは、番号の枠をドラッグして並べ替えるだけ。





最後に「適用」をクリックするのを忘れずに!ここを見落として「あれ、変わらない?」となりがちです(笑)




縦向き・解像度の調整方法
iPadを縦置きにして使いたい場合は、ディスプレイ設定から画面の向きを「縦」に変更して保存。縦長のドキュメントやサイドバー確認に向いていて、個人的には横より縦派です。解像度は同じメニュー内の「ディスプレイ解像度」から変更できます。


spacedesk 接続できないときの確認ポイント5つ



「繋がらない!」となっても焦らずに。よくある原因はだいたい決まっています。
① PCとiPadが同じWi-Fiに繋がっているか
最も多い原因です。PCが有線LAN、iPadがWi-Fiという状況だと繋がりません。両方を同じネットワークに揃えてください。
② Windowsファイアウォールでspacedeskが許可されているか
インストール時にファイアウォール設定をスキップすると通信がブロックされます。「Windowsセキュリティ」→「ファイアウォール」→「アプリの許可」でspacedeskを確認・追加してください。
③ PC側のspacedeskが起動しているか
タスクトレイにアイコンがあれば起動中。見当たらない場合はスタートメニューから手動で起動してください。
④ IPアドレスを手動で入力してみる
自動検出でPCが見つからない場合は手動入力を試してみてください。IPアドレスは「設定」→「ネットワークとインターネット」→「Wi-Fiのプロパティ」から確認できます。
⑤ 遅延・映像がカクつく場合
Wi-Fiの電波状況が影響します。ルーターに近い場所で試す、他端末の通信を減らすなどを試してみてください。それでも改善しなければ、spacedeskの設定でフレームレートや解像度を下げると安定することがあります。
もっとマルチディスプレイを活用したいなら
外出先でのサブモニターに慣れてくると、「自宅でも画面をもっと増やしたい」という気持ちが出てくるかもしれません。ノートパソコンに外部モニターを2枚繋ぐトリプルディスプレイ構成については、以下の記事でまとめています。
パソコン周りの便利な設定や使い方をまとめたカテゴリーもあわせてどうぞ。
あとがき
外出先で「あの画面どこいった?」と探し回ることがなくなっただけで、作業のストレスがかなり減りました。iPadをサブモニターとして活用するようになってから、外出中の作業効率が上がったと感じています。
無料で試せるので、iPadを持て余している方はぜひ一度。意外な活躍の場が見つかるかもしれません。







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