野菜をたっぷり食べたいとき、鍋はいちばん手っ取り早い。肉鍋タワーなら、キャベツ・もやし・長ねぎが山盛りのまま食卓に出せます。
野菜を山のように積み上げて、その上からお肉をくるくると巻いていく「肉鍋タワー」。出した瞬間に「映える」とわかる鍋は、そうそうない。
難しいことは何もない。ポイントさえ押さえれば、初めてでもちゃんと「タワー」になります。手作りのとんこつ風つゆで仕上げれば、市販品に頼らなくても十分においしい。この記事では、わが家流の作り方とコツをまとめた。
【基本情報】
・2〜3人分 / 準備時間:約15分 / 調理時間:約20分
・難易度:★☆☆(初めてでも大丈夫)
・執筆:秘亭(himetei)
白みそ仕立ての肉鍋タワー——見た目のインパクトが最高
「タワー鍋」という呼び方自体、SNSで一気に広まった。野菜の山を土台にして、薄切り肉をぐるりと巻きつけた姿は、確かに鍋の概念を超えている。鍋奉行を名乗りたくなる見た目が良き。
しかも、見た目だけじゃない。肉が野菜全体を包んでいるから、野菜の水分と旨味が中にこもる。蒸し焼きに近い感覚で火が入るので、野菜がしんなりしすぎず、シャキッと仕上がるのもうれしい点です。
材料(2〜3人分)
- 豚バラ薄切り肉(またはロースとバラの混合)……200〜250g
- キャベツ……1/4個
- 玉ねぎ……1/2個
- 長ねぎ……1本
- もやし……1袋
- 豆苗(または水菜・菊菜)……適量
肉鍋タワーの作り方——3ステップで完成
ステップ1:野菜で土台を作る
鍋に水を少量(大さじ3〜4程度)を入れ、キャベツ・玉ねぎ・長ねぎ・もやしをこんもりと積み上げる。ふわっと山型になるよう意識して盛るのがコツ。ぎゅうぎゅうに押し込まないほうが仕上がりがきれいになる。

ステップ2:頂上に青菜をのせる
山のてっぺんに豆苗や水菜をのせる。これが「タワー感」を演出するポイント。緑があるだけで、ぐっと映える。

ステップ3:下からお肉を巻いていく
薄切り肉を、野菜タワーの底から上に向かってぐるりぐるりと巻きつけていく。バラ肉はビジュアルがきれいだけど、脂がやや多め。ロースを半分混ぜると食べやすくなる。わが家ではバラとロースを交互に使うことが多い。

ここまで来たら写真を撮っておこう。火を入れると形が崩れるので、タワー状態で記念撮影するのがベスト。
手作りとんこつ風つゆのレシピ——市販品なしでもコクが出る
市販のストレートつゆがなくても、十分においしく作れる。むしろ、自分で調整できるぶん「自分好みの鍋」に仕上がる。
最初に作ったとき、にんにくの量を多めに入れすぎて、翌日まで香りが残ってしまった経験がある。小さじ1/2くらいで十分コクが出る。
- 水……600cc
- みそ……大さじ2(白みそと合わせみその半々がおすすめ)
- 鶏がらスープの素……小さじ1
- しょうゆ……小さじ1
- 牛乳……大さじ2(コクとまろやかさが増す)
- おろしにんにく……小さじ1/2
- 塩こしょう……少々
これらを鍋に合わせてから火にかけ、沸騰する前に肉タワーをそっと入れる。みそは溶けにくいので、あらかじめスープの素と少量のお湯で溶いておくとダマになりにくい。
牛乳を加えることで、とんこつっぽいまろやかさが出る。子どもが食べるときはにんにくを抜いても十分おいしい。
食べ方のコツと〆のすすめ
食べるときは、肉を1枚ずつタワーから剥がしながら、野菜と一緒につゆに沈めていく。一気に崩すより、少しずつ崩していくほうが最後までタワーの形が楽しめる。
〆はラーメンがおすすめ。肉と野菜の旨味がたっぷり溶け込んだスープは、そのままラーメンのつゆになる。細麺を入れて、軽く溶き卵を落とすと最高。
うどんや雑炊にしてもおいしいが、このとんこつ風つゆには麺のほうが合う気がしている。
アレンジと代替食材について
肉は豚以外でも作れる。鶏のもも薄切り肉はあっさりしていて食べやすく、牛薄切りにするとぐっとごちそう感が増す。ただし牛は火を入れすぎると硬くなるので、巻き方を薄めに調整するのがポイント。
野菜は冷蔵庫にあるものでOK。白菜・えのき・しいたけなども合う。タワーの形を作るには、ある程度かさのある野菜(キャベツや白菜)が土台向き。もやし単独では崩れやすいので、骨格となる野菜と組み合わせたほうがいい。
みそは、白みそだけだとやや甘め、合わせみそだけだとしっかりした味になる。半々にすると、両方のいいとこ取りになって使いやすい。
あとがき
肉鍋タワーは、作る過程も楽しい鍋だと思う。野菜を積んで、肉を巻いて、食卓に出す——それだけで「今日はちょっと特別な鍋」になる。
難しい材料も特別な道具も要らない。白みそと鶏がらスープの素と牛乳があれば、今夜でもできる。寒い日の夕食に、ぜひ。
食べる前に、タワーの写真だけは忘れずに。崩してからでは遅い。


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