※ 本記事は2017年5月の記事をリライトしました。
カメラのレンズフードが外れなくなった。
そんな経験はありませんか? 焦れば焦るほど、どうにもならない。私も撮影の現場でまったく同じ目に遭いました。
結論から言うと、無理に力を入れるのは厳禁。自力で外せないときはカメラ専門店に持ち込むのが正解です。
この記事では、私が実際に体験したトラブルの顛末と、レンズフードが外れにくくなる原因・予防策をまとめています。
レンズフードが外れなくなった!撮影現場でのトラブル顛末
時間がない撮影現場で起きたハプニング
お仕事で集合写真の撮影を頼まれたときのことです。50名ほどの集合写真を撮り、2時間後の会が閉会するまでに60枚を印刷して納品しなければならない、という強行スケジュール。
「早くしなきゃ、早くしなきゃ……」。そのあせりが、横着を引き寄せてしまいました。

愛用のNikonの2台を一つの鞄に入れ、交互に取り出して撮影していました。フードを「ON(使用状態)」のまま鞄の中へ。
ところが何かの拍子にフードがズレたらしく、撮影後に取り出すと――固まって動かない。
カメラのレンズにつけたフードが、ズレて外れなくなってしまいました~~!

えー!ウソ〜ん。
ホンマに「ぎゃお~!」って叫びたかったです。


力任せに回しても取れない。検索しても答えが出ない
回るにはまわる。でも外れない。
気合いを入れ、ゆっくり回してみました。だめでした。
「フード 外れない」で検索しても、決め手になる情報は出てきません。「木槌で叩いたら取れた」という体験談もありましたが、そんなもの手元にあるはずもなく。
レンズへの影響も怖いし、メーカーに送るべきか……と頭を抱えました。でも、フード1つのために往復送料を払うのも、さすがにもったいない。
助けてもらったのはカメラのキタムラ
自力はあきらめ、地元のカメラのキタムラに持ち込みました。当時の店舗は兵庫県西脇市にあり、残念ながら2019年に閉店し現在はもうありませんが、本当に助かりました。
「これは……外すときにフードが壊れるかもしれませんねえ」と、渋めの雰囲気の店員さん(斜めから見るとディーン・フジオカ似)。



フード壊れても良いです!


白い手袋をはめ、レンズをボディから外して、右へ左へゆっくり2〜3回。
パカっ。
元の位置に戻りました。さすがプロ。


お代はいくらですか、と聞いたら「いえいえ、これしきのことで」と。
なんとええお店やなあ、と心の底から思いました。涙…涙
レンズフードが外れなくなる原因と、やってはいけないNG行動
フードがかみ合う仕組みと、ズレが起きる理由
バヨネット式(引っかけて回転させてロックするタイプ)のレンズフードは、正しい位置でカチッとはまる構造です。
鞄への出し入れや何かへの接触で、フードが中途半端にズレた状態でロックされてしまうことがある。それが「回るのに外れない」という状態の正体です。
ネジ込み式フィルターも同様で、「締めすぎ」「衝撃による変形」で外れなくなることがよくあります。検索すると「フィルターが外れない」という悩みがズラリと出てくるのは、そういう理由からです。
やってはいけないこと
- 力任せにグリグリ回す→ フードやレンズ側のマウント部を傷める原因になります
- 工具で挟んで引っ張る→ フードが割れたりレンズ本体を傷つけるリスクがあります
- 叩く・衝撃を与える→ レンズ内部のガラス素子にダメージが及ぶ可能性があります
「木槌で叩いたら取れた」という体験談も目にしますが、それで解決したのはたまたまラッキーだったケース。レンズは精密機器ですから、叩くのは最終手段どころか、基本的にやってはいけない行為です。
自力で試せる対処法(あくまで慎重に)
完全に固着しているわけでなく、「回るが外れない」という状態なら、下記を試してみてください。ただし、少しでも無理を感じたら即ストップが鉄則です。
- レンズをボディから外してから試みる ボディに装着したままだと力が分散しにくい。レンズ単体にした方が作業しやすいです
- 素手より薄いゴム手袋や滑り止め付きグローブを使う 摩擦が上がって回しやすくなります
- フードの位置を正しい「OFF」方向に戻してから取り外す バヨネット式はズレた状態では外れません。まず正位置を探ることが先決です
- 数回、軽く左右に揺すりながら回す 噛み合わせが微妙にズレているだけなら、小刻みに動かすことで外れることがあります
上記を試しても外れない場合は、カメラ専門店に持ち込む一択です。
私の経験上、プロに任せれば数分で解決します。
フードが外れなくなる前にできる予防策
転ばぬ先の杖、というやつです。今回の件で私が肝に銘じたのは、たった1つのことでした。
鞄に入れるときは必ずフードを「OFF(逆さ付け)」の状態にする。
フードを逆向きに取り付けてコンパクトにしまうのが、カメラをケースや鞄に入れるときの基本です。使用状態のままだと、何かに引っかかったり押されたりして、今回のようなズレが生じやすい。
もう一点、複数台のカメラを同じ鞄に入れるときは、カメラ同士が接触しないようにクッション材で仕切ること。OLYMPUSとNikonを並べて入れていた私の横着が、今回の原因でした。


フィルターが外れなくなったときも同じ考え方で
「フード」ではなく「フィルター(PLフィルター・NDフィルターなど)」が外れなくなるケースも非常に多いです。フィルターはネジ込み式のため、強く締めすぎたり、落下などで変形したりすると固着します。
対処の基本的な考え方はフードと同じ。フィルターレンチという専用工具がホームセンターや通販で入手できますが、レンズへのダメージを防ぐため、使い慣れていなければ専門店への依頼をおすすめします。
まとめ:ムリに力を入れず、プロに頼る勇気を
レンズフードが外れなくなったときにやるべきことをまとめます。
- まずレンズをボディから外し、ゴム手袋などで慎重に試みる
- 力任せはNG。フードもレンズも傷める
- 自力で無理なら、カメラ専門店(カメラのキタムラなど)へ持ち込む
- 予防は「鞄にしまうときはフードをOFF(逆さ付け)に」が基本
カメラは精密機器です。焦る気持ちはわかりますが、こじ開けようとして傷めてしまっては本末転倒。お金と時間をかけて選んだカメラですから、「プロの手を借りる」という選択肢を最初から持っておくのが賢明だと思います。
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