2020年のコロナ禍、そして2026年のホルムズ海峡封鎖——。あのとき棚から消えたのはマスクだけではなかった。エタノールもまた、あっという間に入手困難になった。いま、その記憶が現実として戻ってきている。
この記事は、コロナ禍まっただ中の2020年春に書いた「松葉薬品の無水エタノール」に関するレポートです。当時のレビューをベースに、2026年現在の品薄状況にあわせて加筆・更新しました。
(記事初出:2020年4月/2026年6月更新:ホルムズ海峡情勢をふまえ加筆)
2026年、無水エタノールがまた手に入りにくくなっている理由
Search Consoleを確認していたら、「エタノール 品薄」「無水エタノール 品薄」というクエリで、このブログへのアクセスが増えていることに気づいた。
調べてみると、2026年2月下旬に始まったイラン情勢の急変が原因らしい。米国とイスラエルによるイランへの軍事攻撃を受け、原油輸送の大動脈であるホルムズ海峡が事実上の封鎖状態に陥った。
工業用エタノールの主な原料は、原油を精製して得られるナフサだ。日本はナフサの約7割を中東からの輸入に頼っており、ホルムズ海峡が封鎖状態となったことで日本のナフサ調達が急激に滞る事態となった。エタノールもその連鎖のなかにある。コロナ禍のときとは異なり、需要急増ではなく原料の供給側が詰まっているのが今回の特徴だ。
転売品や出所不明品に手を出したくない——コロナ禍でそう痛感したからこそ、2020年に専門業者から購入した経緯を書いた記事が、いま再び読まれている。
そもそも無水エタノールとは?アロマスプレーになぜ必要なのか
無水エタノールとは、水分をほぼ含まない純度99.5%以上のエタノール(アルコール)のことだ。
アロマスプレーを手作りするとき、精製水とアロマオイルはそのままでは混ざり合わない(水と油なので当然だ)。ここで無水エタノールが乳化剤の役割を果たし、オイルを水に均一に溶け込ませてくれる。
ドラッグストアで売られている「消毒用エタノール」は水で薄められており純度が低いため、アロマスプレーには不向き。手作りコスメや芳香スプレーには、無水エタノール(純度99.5%以上)を使うことが基本だ。
▶ アロマスプレーの作り方はこちら:マスク用アロマスプレーの手作りレシピ
コロナ禍で「品薄のエタノール」を専門業者から入手した話
2020年春、アロマスプレーの作り置きが底をついたとき、すでに市場からエタノール系製品はほぼ消えていた。ドラッグストアでもネットショップでも在庫なし——そんな状況で、Amazonを根気よく探して見つけたのが松葉薬品の無水エタノールだった。
松葉薬品は大阪府に拠点を置く、食品添加物・試験用薬品・工業用化学薬品の専門商社。食品工場向けから研究機関向けまで幅広く取り扱う、化学薬品を専門とする正規販売店だ。
当時、転売目的で品質不明なエタノール製品も出回っていた。無水エタノールは皮膚や粘膜に直接ふれる可能性もある消耗品だから、正規の流通ルートで購入することが品質・安全性の面で非常に重要だと思っていた。濃度の偽装や不純物混入のリスクを避けるためにも、専門業者からの直接購入を選んだのはそういう理由からだ。
私が購入した際の価格は3,000円(送料別)。Amazon経由で注文したが、配送はクロネコヤマトではなくセイノースーパーエクスプレスが担当した。送料も当時の相場から見て妥当な金額だった。
梱包・品質への安心感がしっかりある
薬品専門業者らしく、梱包は非常に丁寧だった。

外箱はしっかりした厚みがあり、液漏れ対策も万全。キャップ部分はテープで封印されていた。


さらに中蓋もついており、開封前に中身が揮発・漏れるリスクをしっかり防ぐ構造。薬品を扱うプロならではの配慮だと感じた。

領収書も同梱されており、正規業者からの購入であることが証明される形になっている。転売品ではこうした書類は期待できない。


品薄のときこそ、転売品を避けるべき理由
コロナ禍では、エタノール製品の転売が横行した。2026年の今も、品薄になるたびに同じことが繰り返される可能性がある。転売品には次のようなリスクがある。
- 濃度の不正確さ:表示濃度と実際の濃度が異なる場合がある
- 不純物の混入:工業用や用途外のエタノールが混入している可能性
- 品質証明がない:正規の検査・品質管理を経ていないため安全性が不明
- 領収書・出所不明:万が一の際にメーカーへの問い合わせができない
肌に触れたり、吸入したりする可能性があるものだからこそ、出所のはっきりした正規品を選ぶことが大切だ。品薄の局面ほど、この原則は変わらない。
2026年現在の状況——今後どうなるのか
2026年春時点では、エタノールを含む有機溶剤の供給逼迫は現実のものとなっている。ホルムズ海峡の封鎖により、トルエンやキシレン、メタノールなどの有機溶剤は出荷制限がかかり、価格は3月上旬から急上昇している状況だ。エタノールも同じ石油化学系の川下製品であり、無縁ではいられない。
一時停戦と封鎖再表明が繰り返されており、封鎖状態の解消の見通しは立っていないのが現状だ。つまり、今後しばらくは「在庫があるうちに確保しておく」という判断が合理的かもしれない。
ただし焦って粗悪品をつかむのは本末転倒だ。2020年のコロナ禍で学んだのは、「専門業者から正規品を、見つけたときに」というシンプルな原則だった。
▶ ガジェット・日用品の買い時情報はこちらも参考に:Amazonセール・お得情報まとめ
また買うか・誰に向いているか
松葉薬品の無水エタノールは、品質・梱包・書類の面で文句なしの一品だった。正直、値段は最安値ではない。それでも、専門業者からの正規品という安心感は、肌に使うものを選ぶときの最低条件だと思っている。また在庫切れになる前に見かけたら、迷わずリピートするつもりだ。
こんな人に向いている:アロマスプレーやハンドクリームなど手作りコスメを楽しんでいる人、消毒・掃除用途で高純度エタノールを使いたい人、コロナ禍の品薄トラウマがある人(笑)。逆に、一度使い切れるかわからない・少量でよいという場合は、まず小容量の製品を試してみることをおすすめしたい。
まとめ
コロナ禍で、そして2026年の中東情勢の混乱で、エタノールの品薄は「いつでも起こりうること」だと改めて思い知らされた。
松葉薬品の無水エタノールは、専門業者が販売する正規品として、品質・梱包・アフターフォロー(領収書同梱)の面で信頼できる選択肢だった。品薄のときだからこそ、出所のはっきりした製品を選ぶ——これが、自分の体に使うものに対する最低限の基準だと思っている。
在庫状況はAmazonで随時確認を。見つけたときに確保しておくと、次の品薄局面に慌てずに済む。
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著者:秘亭(himetei)|兵庫県丹波市近郊在住のブロガー・ライター。カメラ・PC・WordPress・生活雑記など幅広く書いています。
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