「まだ大丈夫」が一番危ない。阪神大震災を経験して見直した家庭の防災備え

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※ 初出:2018年7月の記事をリライト。

平成7年1月17日、午前5時46分。あの朝の「ドン!ドン!!」という突き上げるような揺れを、今でも体が覚えています。阪神・淡路大震災が起きたのは、子どもが生まれてちょうど3ヶ月が経ったころでした。
それ以来、わが家では「備え」が暮らしの一部になっています。

大げさなことは何もしていません。ただ、あの朝の記憶が「もしも」のときのための行動を後押ししてくれる。そんな感じです。

目次

あの日のこと、今でも忘れない

明け方、トラックが通るような地響きがしたかと思うと、縦揺れが「ドン!ドン!!」と突き上げてきました。その後、激しい横揺れが続いて。

生後3ヶ月の子どもを抱えながら、何もできなかった。頭が真っ白になる、というのはああいう感覚なんだと思います。

被害が大きかった地域は、わが家からそれほど遠くない場所でした。停電、断水、電話がつながらない日々。そのときに初めて、「水」「ラップ」「ラジオ」の大切さを身をもって知りました。

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私の母は、兄を幼いころに家庭内の事故で亡くしています。だから「幼な子は、片時も目を離してはいけない」と、いつも口にしていました。お風呂に水を張って備蓄するのは有効な方法ですが、小さなお子さんがいるご家庭では溺水事故に細心の注意を。備えが新たな危険を生まないよう、気をつけていただけたら。

思いつくまま、でも確実に。わが家の備え棚

先日、蔵をごそごそしていたら七輪が出てきました。「これ、いざというときに使えるな」と思って引っ張り出しておくことに。カセットコンロ用のガスボンベも確認して、棚に並べておきました。

災害備えとして蔵から出した七輪とカセットコンロ類

棚に並べながら気づいたのは、「備えは完璧じゃなくていい」ということ。あるものを把握して、足りないものを少しずつ足していく。それで十分だと思っています。

ちなみに、大規模災害が起きたときには「1週間分の備蓄」が目安とされています。水・食料・日用品、それぞれについて家族の人数分を考えておくと安心です。

わが家の備蓄棚の様子(2024年8月時点)
備蓄品の中身の確認。水やレトルト食品など(2024年8月時点)

備えていて損はない。万が一が起きなかったとしても、それは「何もなくてよかった」という話なんですから。

ラップが「命綱」になる理由

ライフラインが止まると、まず困るのが水不足。お皿を洗えない状況になると、食器用ラップが大活躍します。

お皿にラップを敷いて食べ物をのせれば、洗い物がほぼゼロに。保温にも使えるし、応急処置の巻き材にもなる。地味だけれど、クレラップやサランラップは備蓄品の常連にしています。

七輪についてはこちらの記事でも詳しく書いています。アウトドアとしても日常使いとしても、持っておいて損のない道具です。

👉 七輪でさんまを皮パリッと焼く方法|BUNDOK長角七輪の使い方と炭の選び方

避難するときに持ち出したいもの一覧

内閣府や防災機関が公表しているリストを参考に、わが家で実際に確認したものをまとめました。※大規模災害時には「1週間分の備蓄」が推奨されています(参考:トクする防災「備蓄の心得」

全員最低限必要なものできれば持っていきたいもの
飲料水
給水袋(給水車から水をもらうため)
ポリタンク
食料品レトルト食品、アルファ化米
缶詰(魚・肉・野菜など)
缶詰(果物、小豆)
菓子類
栄養補助食品
野菜ジュース
加熱せず食べられるもの(かまぼこ、チーズ)
健康飲料粉末
調理器具缶切・はさみ・多機能ナイフ
食品用ラップ(お皿に巻いて洗い物を減らします、保温や応急手当にも)
アルミホイル
簡易食器類
カセットコンロ
カセットボンベ
鍋類
クッキングシート
清潔品歯ブラシ
簡易トイレ
トイレットペーパー
ビニール袋
除菌ウェットティッシュ
虫歯予防ガム
手袋・ハンドジェル
薬・救急用品常備薬・持病薬
救急絆創膏と包帯
マスク
栄養補助サプリ
情報確認手段携帯電話充電器・予備バッテリー
手回し充電式などのラジオ
日用品使い捨てカイロ
ティッシュ
新聞紙(簡易トイレ、防寒対策など)
懐中電灯
乾電池
マッチかライター
敷物・レジャーシート
軍手か皮手袋
万能ナイフ
毛布・ブランケット
テーブルと椅子
風呂敷(おむつ、生理用品、包帯、袋、防災ずきん収納)
さらし(おむつ、生理用品、包帯、おんぶ紐、ロープ代わりに)
ロープ・ガムテープ
寝袋
マット
段ボール
テント
アルミ製保温シート
おもちゃ(子供用)
衣類等タオル
着替え(下着を含む)
予備の眼鏡、コンタクトレンズなど
雨具(レインコート、長靴など)
スリッパ
筆記具等筆記用具
家族の写真(はぐれた時の確認用)
緊急時の家族・親戚・知人の連絡先
広域避難地図(ポケット地図でも可)
貴重品・書類現金(小銭含む)※公衆電話用に10円玉・100円玉
車や家の予備鍵
銀行の口座番号・生命保険契約番号など
健康保険証
身分証明書(運転免許証、パスポートなど)
印鑑
母子健康手帳
防災手帳(緊急連絡先、集合場所記載)
年金手帳
避難時品防災ずきんかヘルメット
笛やブザー(音を出して居場所を知らせるもの)
水筒
その他ガソリン携行缶
バール、ジャッキ(負傷者の救出や脱出に使えます)
燃料
女性最低限必要なものできれば持っていきたいもの
清潔品生理用品
日用品化粧品
乳幼児最低限必要なものできれば持っていきたいもの
食料スティックタイプの粉ミルク(アレルギー対応)
調理器具哺乳瓶
高密度ポリエチレン袋
哺乳瓶消毒セット
清潔品紙おむつ(幼児用・高齢者用など)
おしりふき
衣類等抱っこひも
高齢者最低限必要なものできれば持っていきたいもの
食料品おかゆなどのやわらかい食品
清潔品入れ歯洗浄剤
薬・救急用品常備薬(処方薬)
日用品老眼鏡補聴器用電池
貴重品・書類お薬手帳

避難リュック、まず一つ用意するところから

リストを見ると「こんなに……」と思う方もいるかもしれません。でも、全部一度に揃えなくていい。まずは大きめのリュックを一つ出しておくところから始めれば、それだけで「次の一歩」が踏み出しやすくなります。

アウトドアグッズは「防災グッズ」でもある

避難所では、プライバシーの問題から車中泊を選ぶ方も増えています。ただ、長期間の車中泊はエコノミークラス症候群のリスクもあるので注意が必要です。

テント、寝袋、ランタン、折りたたみテーブルといったアウトドアグッズは、ほぼそのまま避難生活でも役立ちます。防災の観点から思い切って揃えておくのも、悪くない選択肢だと思います。

家族の安否確認、あらかじめ決めておこう

地震は、家族が全員そろっているときに起きるとは限りません。

特に子どもが独立して離れて暮らしている場合、「無事でいるか」を確認できるまでの時間は、本当に長く感じるものです。連絡が取れない間の不安は、経験した人にしかわからない。そういうものだと思います。

2018年6月の大阪府北部地震のとき、離れて住む子どもに送ったLINEがこれです。返信が来るまでのあの時間のこと、今でも覚えています。

2018年大阪府北部地震の際に子どもへ送ったLINEメッセージ

既読がなかなかつかなくて、半分キレそうになりました(笑)。

いつものごく一言だけ返ってきた。

子どもからの返信LINEのスクリーンショット

日頃から、こんなことを決めておくと安心です。

  • 災害用伝言ダイヤル(171)の使い方を家族全員で確認しておく
  • 集合場所(自宅・避難所・安全な中間地点)を共有する
  • 連絡がつかないときの「待つ時間のルール」を決めておく

参考にしたい公式情報

具体的な備蓄量の目安や最新の防災情報は、以下の公式サイトが参考になります。

防災グッズはAmazonのタイムセールでまとめ買いするのもひとつの方法です。日用品と一緒にカートに入れておくと気軽に備えられます。

👉 Amazonセール・キャンペーン情報まとめ|タイムセールでお得に備える

備えていて、損はない

今は守るべき小さな命がそばにいるわけではないけれど、それでも備えることをやめられないのは、あの朝の記憶があるから。

万が一のときに「やっておいてよかった」と思えれば十分。「何もなかった」で終わってくれるなら、それはそれでもっとよかった、という話です。

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