※ 本記事は2017年9月の記事をリライトしました。
ファインダーがぼやけて見える。そんなとき、まず疑ってほしいのが「視度補正」の設定です。
NikonD5300には、自分の視力に合わせてファインダーの見え方を調整するダイヤルが付いています。ダイヤルをくるっと回すだけ。それだけで解決します。
ファインダーがぼやけるのは故障じゃない。視度補正のせいかも
私はふだんメガネをかけてカメラを使っているのですが、あるときコンタクトに替えてファインダーをのぞいたら、数字がぼんやりしてよく見えない。最初は「カメラが壊れた?」と焦りました。でも違ったんです。
原因は「視度補正」のダイヤルが自分の目に合っていなかっただけ。
一眼レフを初めて手に入れたとき、この設定を知らずに悩む人は意外と多い。カメラ本体の問題ではないので、まず視度補正を確かめてみてください。
視度補正ダイヤルの場所と調整方法
視度補正ダイヤルは、ファインダーのすぐ右横にある小さなホイールです。場所さえわかれば、調整自体は10秒もかかりません。

調整の手順はシンプルです。
- ファインダーをのぞきながら、下部に表示される数字や水平線を確認する
- 視度補正ダイヤルを少しずつ回して、数字がはっきり見えるポイントを探す
- くっきり見えたらそこで固定、完了
目安として、近視の方は「-(マイナス)方向」、遠視の方は「+(プラス)方向」に回すと合いやすいです。ただ個人差があるので、実際には自分の目で確かめながら微調整するのが一番確実。
調整範囲は -4.0〜+4.0m⁻¹(ディオプター)。強度近視や強度遠視でなければ、ほとんどの方がこの範囲で対応できます。
ファインダー内で何を見て合わせるか
視度補正の基準にするのは、ファインダー内の下部に表示される数字や目盛りです。シャッタースピードや絞り値が並んでいるあのエリアですね。


被写体にピントが合っているかどうかではなく、ファインダー内の情報表示が読めるかどうかで判断するのがポイントです。
オートフォーカスとマニュアルフォーカス、どちらをよく使う?
オートフォーカス派なら、そこまで神経質にならなくてOK
オートフォーカスメインで撮るなら、ピント合わせはカメラがやってくれるので、視度補正が多少ずれていても写真のピントには影響しません。ただ、ファインダー内の数字が見えにくいと構図を決めるときに不便なのは確か。快適さのために合わせておく、という感覚でいいと思います。
マニュアルフォーカス派はしっかり合わせておきたい
マニュアルフォーカスを多用する場合は話が変わります。自分の目でピントリングを回して合わせる撮影スタイルなので、視度補正がずれていると「ファインダー越しにはピントが合って見えるのに、実際の写真はボケている」という残念な事態が起きます。これは地味にメンタルにきます。撮ってきた写真をPC画面で確認してがっかりする——そういう経験、私も一度あります。マニュアルフォーカス派の方は必ず調整を。
なお、D5300の各種初期設定をまとめてリセットしたい場合は、こちらの記事も参考にしてみてください。
→ Nikon D5300を初期化・工場出荷状態にする方法
メガネ・コンタクト・裸眼で見え方が変わることもある
これ、意外と見落とされがちなことなんですが——メガネとコンタクトを使い分けている人は、どちらで撮影するかによって視度補正の最適値がずれることがあります。私がまさにそれでした。
メガネをかけながらファインダーをのぞくと、アイポイントの問題でどうしても見づらいことも。そういう場合はコンタクト装着時に視度補正を合わせておくほうが、撮影に集中できます。自分のスタイルに合わせて設定しておくのがベストです。

ファインダーをベストな状態にしておくことがカメラの楽しさにつながる
視度補正は地味な設定ですが、一度合わせてしまえばほぼ触らなくていいもの。でも最初に合わせておくかどうかで、撮影体験がずいぶん変わります。
くっきり見えるファインダー越しに被写体を見る。それだけで、シャッターを切る瞬間の気持ちよさが違うんですよね。「ちゃんと見えている」という安心感があると、構図に集中できる。カメラって、そういう小さな快適さの積み重ねだなと思います。
ファインダーの見え方が整ったら、次はRAW撮影にも挑戦してみると写真の幅が広がります。現像で色やコントラストを後から調整できるので、撮影時の緊張感がぐっと減りますよ。
→ RAW現像ってすごいんじゃない?!/NikonD5300
まとめ:視度補正の調整手順
- ファインダー右横の視度補正ダイヤルを見つける
- ファインダーをのぞきながら、内部の数字がはっきり見えるようにダイヤルを回す
- 近視は「-方向」、遠視は「+方向」が目安(個人差あり)
- 調整範囲は -4.0〜+4.0m⁻¹(ディオプター)
- マニュアルフォーカス派は特にしっかり合わせておくこと
ほんの少しの調整で見え方がガラっと変わります。まだ設定したことがない方は、ぜひ一度試してみてください。
もっとD5300を使いこなしたい人へ——参考になった一冊
RAW現像を始めると、次は「露出をもっと意識したい」「交換レンズを使いこなしたい」という欲が出てきます。私がD5300を使い始めたころに手元に置いていたのが、この本です。
📘 今すぐ使えるかんたんmini Nikon D5300 基本&応用 撮影ガイド(技術評論社)
タイトルに「mini」とあるとおり、コンパクトで持ち歩きやすいサイズ感が特徴。でも内容はしっかりしていて、ピント・露出・構図といった写真の基礎から、D5300独自のピクチャーコントロールやWi-Fi連携まで幅広くカバーされています。
個人的に重宝したのは、第3章の「露出を駆使して撮影する」と、第6章の「被写体別&シーン別の撮影テクニック」。RAW現像で明るさを調整する前提として、撮影時の露出の意図がわかっているとより精度が上がります。この本で設定の意味を理解してから現像に臨むと、調整の幅がぐっと広がりました。
D5300をこれから本格的に使いたい方、取扱説明書だけでは物足りないと感じている方に、素直におすすめできる一冊です。


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