※ 本記事は2015年9月の記事をリライトしました。
笑顔にあふれるあたたかな空間に足を運んだのは、加東市のイタリアンレストラン「房舎」。ここで開催されていたのは、ハンドメイドフィギュア作家・井上智也(TOMOYA)さんの個展。実際に作品を間近で見て、その魅力を体感することができました。
知らない人のフィギュアを見ているだけなのに、なぜかニヤニヤが止まらない。2015年9月、あの日の「ほんわか」した感覚は、何年経っても色褪せないのが不思議です。
TOMOYAさんは今も現役で活動中。プレゼントや記念品として、オーダーフィギュアを製作されています。

ハンドメイドフィギュア作家・TOMOYAとは?
TOMOYAさんのフィギュアは、3Dプリンターで出力したものとは根本的に違う。写真をそのままスキャンして複製するわけでもない。
その人の職業・趣味・クセ・こだわりをとことんヒアリングして、作者独自の発想とお客さんの希望を合体させた、世界に一つのハンドメイド作品。だから見た瞬間に「あの人だ!」とわかるし、笑いがこぼれます。
製作者:井上智也(TOMOYA)氏 / ディレクター:井上早苗氏
兵庫県加古川市を拠点に、現在もオーダーフィギュアの製作を続けています。
作品誕生のきっかけは「夜も眠れない友情」
最初の一体が生まれたのは、ある夜のこと。
「房舎のマスターに、記念になるプレゼントをしたい」——そう考えて夜も寝ずに悩んだとき、ひらめいたのが「マスターのフィギュア」だったそうです。(…そのひらめきの飛距離。)
二作目もナイス。どんどん腕が上がってる…。
「笑顔っていいよなあ…」と粘土をコネコネ。「みんな、いい人だよなあ…」と思い出しながら、さらにコネコネ。
粘土に「親愛の気持ち、ほんの少し」スパイスを入れて——完成。
この度の展示会、マダム・ディレクター井上さんの手書きコメントが各作品に添えられていて、これがまた涙をさそう。
知らない人のフィギュアでも、なぜかニヤニヤする
会場で不思議な体験をした。面識のない人のフィギュアを見ているのに、自然と顔がほころんでしまうのです。
なぜだろう、と考えた。
きっと、作り手の「その人への愛情」が粘土に宿っているからじゃないかと思いました。
作品について丁寧に話してくださるTOMOYAさん。
笑顔って、「美しい」んだなあ、と改めて気づかされました。
思わず手を合わせたくなる——そんな作品もあった。(笑)
ちなみに——会場には「へ〜!」と声が出る隠し細工の作品もありました。

これは写真では伝わらない。
ところで、手づくりアートの魅力に目覚めてしまった方には、こちらの記事もどうぞ。番号に従って色を塗るだけで油絵が完成する「数字油絵」も、意外とはまります。
→ 数字油絵キットを買う前に知っておきたい、失敗しない選び方と楽しみ方
さりげない「おもてなし」が会場を包んでいた
フィギュアだけじゃない。会場全体が、ちゃんと「非日常」に仕上がっていました。
静かに流れるBGM。おしゃれな空気の流れ。


演奏者は藤井佳代さん。
内藤さんの演奏は、たった16小節で一人の女性を泣かせてしまった。


内藤さんはこの日、ヘルプでお店に入られていたそうだ。(襟元のボールペンは、お仕事の合間……だ・か・ら)
古民家レストラン「房舎」でランチも堪能
📝 この記事は2015年の訪問記録をもとにリライトしたものです。
当時のランチはパスタコース・鶏料理でしたが、2021年頃よりランチタイムは鶏白湯ラーメン専門店として営業されています。現在のメニュー・営業時間・定休日は変更になっている場合があります。お出かけ前に必ずお店へ直接ご確認ください。
(電話:0795-42-1133 / Instagram:@tori_bousya)
フィギュアを堪能した後は、会場でもある「房舎」のランチをいただいた。古民家を改装した和伊ダイニング。入った瞬間、「あ、ここ好き」とわかる空間だ。


前菜からこの完成度。
スープは、私には初めての風味。でも一口で「また飲みたい」と思うおいしさだった。
パスタも、もちろん。
お隣の方のパスタもおいしそうで……こっちにすればよかったかな、という後悔も楽しい。
デザートは「ジャスミン茶のクレームブリュレ」をチョイス。これが正解だった。
パンとドリンク付きで¥1,800(2015年当時)。
「笑顔」を持ち帰る2時間
撮影して、食事して。トータルでたった2時間のことだった。
なのに、帰り道も、家に帰ってからも——「ほんわか」がずっと続いていた。これって、なかなかすごいことだと思う。
房舎のマスター。三木の「わげんや」さんへ向かわれる直前の、お忙しいときに「一枚撮らせてください」と無理をお願いしたのに、この笑顔。ありがとうございました。


そっくりフィギュアをオーダーしたい——TOMOYAさんへの依頼方法
この記事で紹介した個展は2015年9月のものだが、TOMOYAさんは今も変わらず活動中です。2023年1月には神戸新聞(東播版)にも取り上げられ、これまでに100体近くを制作。プロ野球選手の結婚祝いや大手ホテルチェーン女性社長の誕生祝いなど、著名人関係の依頼も舞い込むようになったという。大阪中之島美術館の館長をモデルにしたアバターの顔部分を手がけ、館内に展示されたことも。
あの個展から10年近く、口コミだけでここまで広がってきた。それがいちばんの証明だと思う。
制作の特徴と価格
顔などの主要パーツは石粉粘土、細かい部分は折れにくい樹脂粘土で成形し、プラモデル用塗料で彩色して仕上げる。デザイン画もメモも作らず、「頭の中のイメージを再現していくだけ」という驚きの工程だ。ただ似せるだけでなく、その人の職業・性格・こだわり・クセを面談でヒアリングし、独特のコンセプトとして落とし込む。無口な男性はターミネーター風、お金持ちの社長は金色の招き猫風——そんな具合に。
制作ペースは2〜3カ月に1体。高さ約30センチで1体11万円が中心。「もらった人、贈った人が大爆笑してくれるのが何より」という言葉が、この作家さんのすべてを語っていると思う。
オーダーの流れ
電話またはメールで問い合わせ後、写真・動画を送付。コンセプトを打ち合わせて内容を決め、前払い入金後に制作スタート。希望者には途中経過の報告もある。贈る相手のことをどれだけ語れるか——そこが作品のキモになる。
| 制作会社 | 株式会社bud-バド- ハンドメイド部 TOMOYA(井上智也) |
| 住所 | 兵庫県加古川市上荘町小野712-20 |
| 電話 | 079-428-4085 |
| 価格目安 | 1体11万円(高さ約30cm)/2〜3カ月に1体のペース |
| @tomoyafigure |
誕生日・退職祝い・還暦記念・結婚祝い——「一生記憶に残るプレゼントを」と思っている方に、ぜひ届いてほしい作家さんだ。
会場となったイタリアンレストラン「房舎」情報(2015年当時)
※以下は2015年9月の個展開催時の情報です。現在の営業状況は直接お問い合わせください。
| 店名 | 炭火ごろ焼き・白鍋 房舎 |
| 住所 | 加東市窪田261-1 |
| 電話 | 0795-42-1133 |
| 備考 | ※2021年頃よりランチタイムは鶏白湯ラーメン専門店として営業 |
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